小説置き場。偏見と偏愛をくどくどかいております。
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2005'10.24.Mon
祈る腕の痛み
ガンダムシードのラクス。
嘘で塗り固めたラクススライン
祈る腕の痛み/

左と、右の指とを組み合わせると、それは祈るにふさわしい形となった。懇願するように強く握り、骨が軋む。
わたくしの、彼と比べるまでもなく小さく、頼りないこの手のひらを、こうして組み合わせ目を閉じることで、世界は秩序を取り戻すのだ。
荒れ果てた大地、人、こころ。彼らはわたくしという生身の人間を神聖化し、祀ることで、その安寧を再び得ようとしている。彼らはしらないのだ。
わたくしがとても浅ましく、自己愛的で、残虐な精神ですべてを見ていることを。
真白なベールで顔を隠し、電波に乗せて慈愛と偽善にみちた言葉を届ける。


「わたくしは、みなさまのへいわをねがっています。どうか、おこころをおだやかにおすごしください。たすけあい、あいしあって、へいわをみちびくのです。」


心にもない言葉は、ラクスクラインの真実となって、浸透する。
決して自らを神としたいわけではないが、神という、恐ろしく野蛮な名を背負うことを誰かに押し付けたくなかったのだ。
彼は平和の女神のもとで慎ましく暮らし始め、わたくしには英雄が残った。
人はみな、彼を稀代の英雄と叫び、わたくしの騎士と呼ぶ。
穏やか過ぎる紫の瞳には、わたくしのものによく似た残虐が宿っていた。
どうか彼が救われますように、どうか彼らが愛し合い信じあい幸せを築けますように、どうか、いのちが、愛することを知りますように。


神のいない祭壇に祈りをささげると、ついに細かな痙攣が起きた。
世界の幸せを祈り続けられるほど、わたくしは強くも弱くもないのだ
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09 :50/ OLD
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